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国道184号 佐田〜頓原

国道184号は島根県出雲市から途中広島県三次市などを通り、広島県尾道市に至る道路だ。1999年12月6日(月)〜7日(火)にかけて三瓶山のほうに行き、その途中この国道184号を通ったのだが、思いがけずこの道が「酷道」であることが判明した。全線を走ってはいないので全体像をつかめているわけではないが、今回通った島根県飯石郡頓原町〜島根県出雲市のうち、頓原町〜島根県簸川郡佐田町の酷道区間についてレポートすることにする。

12月6日(月)の夕方、出雲市から三瓶山へのアプローチにこの道を通ったのだが、既にあたりは暗く、デジカメでは残念ながらうまく写らない。このため、次の日出雲市へと戻るときに再度調査を行うことにした。 翌日7日(火)は前日の夜に降った雪で、三瓶山の方ではチェーン無しで走れるもののわだち部分から下のアスファルトが見える程度。このため、国道184号まで下っても雪が残っている状態だった。

三瓶山から下り、国道184号に入ってしばらくは中央線がないところもあるがすれ違うには十分な幅の道が続く。すると途中で、「出雲方面は右へ」という迂回路の案内が出る。ここから酷道区間が始まるのだ。

この道は狭いことは狭いのだが、待避場所が随所に設けてある。しかも、その場所ごとに次の待避場所までの距離が書いてある。また、舗装状態もよく、白線もきっちり引いてある。この道は酷道にしては交通量が結構あり、このため整備されているのであろう。ただ、ガードレールは所々にしかなかったが。

交通量についてだが、前日の夕方にはかなりの量で、待避所ごとに車がいるという感じだった。翌日、調査をおこなった時間は朝10時ごろだったのでさすがに交通量は多くはなかったが、それでも所々ですれ違わなければならなかった。

このような交通量で、かつ国道番号が若いにもかかわらずこのような状態でいいのか、と思いつつ走っていたのだが、ふと反対側の山の斜面を見上げてみると、工事中の道が見え、真新しいトンネルまである。どうやら、整備が着々と進んでいるようだ。そういえば、トラックが非常に多かったのは工事の関係なのだろう。

結局のところ酷道区間は15分ほどで終わった。このため、ほんの数キロ程度なのだろう。しかし結構な交通量があることを考えれば、この酷道区間が早く解消されることを望む。

《 バイパスが開通しました! 》

2004年11月27日(土)、当該区間のバイパスが供用されました。既に開通していた区間とあわせ、 頓原町(現飯南町)八神から佐田町上橋波にかけての約11kmにわたる付け替え道路の完成となります。 今回のバイパスはダム建設に伴うものであり、ダムが完成すれば旧道は湖底に沈むこととなります。 (2005年3月11日)