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三重県内 矢ノ川峠越え (旧国道42号)
(↑地図内にある番号は下の写真の番号です↑) |
三重県内、尾鷲市と熊野市の間は非常に急峻な地形が海まで続き、海岸沿いの国道311号もほんの数年前に
双方向への通り抜けが可能になったばかりだ。今は長大トンネルをいくつも介して通り抜けるJR紀勢本線もこの区間は
一番最後に開通したところであり、開通するまでは国鉄バス(当時)が結んでいた。現在の国道42号は、矢ノ川と大又という
それぞれ約2kmのトンネルで一気に通り抜けることが可能だが、トンネルが開通するまでの矢ノ川峠越えは、それはひどい
有様だったようだ。
ここがメインルートだった当時は、今から40年ほど前までのこととは言え、手の入れ具合が比べものにならなかっただろう。
それゆえ、現在辿ってみたところで往年の雰囲気をそのままに追体験することは不可能だ。しかし、その一端でも垣間見ることが
出来るならと、2006年3月18日(土)に友人3人の協力のもと、四輪駆動車2台して矢ノ川峠を訪れることにした。今回の友人の中に、
以前にも矢ノ川峠を訪れたことのある先達がいたからこそ可能だったのあり、私1人では無理であっただろう。
かなり荒れた現状で、しかも写真を撮りつつの走破だったのであまり参考にはならないが、所要時間を記しておくと、
尾鷲側分岐点から矢ノ川隧道まで1時間。矢ノ川隧道から矢ノ川峠まで40分。計1時間40分だった。反対、熊野側分岐点から
引き返し地点まで25分。結局、通行不能だった区間を除いても2時間以上かかったわけだが(通行不能だった区間を合わせば、
2時間半は軽く越えるだろう)、現道の2地点間の所要時間はたかだか7分。トンネルによる時間短縮効果は絶大と言うべきか。
〔注意〕 なお、今回辿ったルートの路面は極度に荒れているため、普通の車で進入しようとすると、バンパーやボディーもしくは
下回りなどに致命的なダメージを被る可能性が大いにあり、更に、一歩間違えれば崖から転落してしまうかもしれないという、
非常に危険なところです。安易な進入を試みることは絶対におやめ下さい。
〔謝辞〕 今回の走行は、いつもお世話になっている2人の友人、さらには
「そして道は続く」のやん・たーきーさんのご協力のもと、
無事遂行することが出来ました。
《 尾鷲側分岐点から矢ノ川隧道までのあいだ 1 》
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(1) 旧道へはこの先、橋の手前から
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左側電柱、「矢ノ川峠登り口」看板
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2台して、峠へ向けて進み行く
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柵らしきものもあるにはあるが
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開鑿記念碑(昭和13年3月)
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かなり激しい崖くずれの跡
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《 尾鷲側分岐点から矢ノ川隧道までのあいだ 2 》
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わだちはあるが、だいぶ荒れている
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トンネルは素掘りだが、路面は舗装
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舗装はすぐに途切れる
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川原のような状況になった
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素掘りではないトンネルもある
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荒れた路面の状況
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《 尾鷲側分岐点から矢ノ川隧道までのあいだ 3 》
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素掘りのトンネル、荒れた路面
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傳唐大橋(昭和37年7月)
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ふたたび、素掘りのトンネル
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この付近には柵がある
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(2) 蔭谷一橋(と欄干は読めた)
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ここは崖側に柵はない
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《 尾鷲側分岐点から矢ノ川隧道までのあいだ 4 》
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(3) 上から現道を見下ろす
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路面は舗装されるが、落石
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舗装は気休め程度で、再び未舗装
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今回お世話になった2台の車
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(4) 矢ノ川隧道、麓側
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矢ノ川隧道、峠側
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《 矢ノ川隧道から矢ノ川峠までのあいだ 1 》
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隧道を越えた分岐を左へ
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隧道を越えるとましにはなるが
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荒れていることに変わりはない
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(5) 一部だけ非常にきれいな舗装
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またも舗装は気休め程度
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(6) 三木里方面が眺められる
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《 矢ノ川隧道から矢ノ川峠までのあいだ 2 》
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この付近は、だいぶましな状況
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この付近も舗装されるが、落石が
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崖側にガードレールなどない
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落ち葉だらけの路面の様子
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峠もそう遠くないあたり
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(7) 峠は広場になっている
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《 矢ノ川峠から北側引き返し地点までのあいだ 》
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峠を過ぎると車は入らないらしい
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わだちは消え、水の流れた跡のみ
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路肩が決壊している地点
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かなり大きな落石に遭遇する
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法面から大量の土砂が流出
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(8) 進むのをやめ、引き返す
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《 熊野側分岐点から南側引き返し地点までのあいだ 1 》
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(9) 現道から左へと分かれる
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左の地点から入ってすぐのところ
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約3km先、道路欠壊だそう
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この付近未舗装だが荒れてはいない
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入ってしばらく、北側よりましか
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幅員も、北側よりはありそうな
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《 熊野側分岐点から南側引き返し地点までのあいだ 2 》
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(10) 行けるところまで行ってみる
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路面に大量の落ち葉があったり
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(11) 次第に荒れた状況になる
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この先進めず、これにて終了
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谷から大量の土砂が流れたよう
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(12) 分岐から約3kmの地点か
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