国道の真髄を知る > [旧道ルート探訪] > [三重県 松阪市内 (旧国道42号・166号)]

三重県 松阪市内 (旧国道42号・166号)

国道42号旧道地図
(↑地図内にある番号は下の写真の番号です↑)

三重県松阪市は古くから栄えた街であり、伊勢街道・和歌山街道・熊野街道などが交わる交通の要衝でもある。 現在、伊勢街道を引き継ぐ国道23号は市街地のかなり東側を走っていて、この旧道が現在の国道42号を そのまま伊勢市方面へ延ばしたものであるということは地図を見ていれば大体分かる。しかし、和歌山街道・ 熊野街道を引き継ぐ国道166号・国道42号のほうは、現在の地図から旧道を判別するのは少し難しそうだ。 ここでは、1960年代初期の国道ルートを辿ることにする。

手持ちの古道路地図のうち、1964年の『ミリオン』には改訂増補版とそうでないものとの2種類がある。 今、この2つを見比べてみると、松阪市内の様子は少々違っているようだ。改訂増補版では国道42号は 松阪駅の南側で鉄道を越えており、今と同じように見える。しかし、そうではない(改訂増補する前の) 版では駅の北側で越えていることに気づく。要するに1964年もしくはその直前に付け替わったということか。 ただ、両方共にあまりに漠然としており分かりづらい。その2年前の和楽路屋版や旧街道を考慮すると、 恐らく上記で間違いないと思う。

2006年1月11日(水)、現国道42号の鎌田町交差点から大黒田町交差点方面へと歩いてみた。 写真(1)から(8)にかけての区間、および旧国道166号については(8)から(13)にかけてもは、 整備の時期に違いがあるようではあるものの片側1車線が確保されていた。が、それ以南は本当にこれが 国道だったのかちょっと不安になってしまうような有様。しかし、上で述べた『ミリオン』での違いが 現道への付け替わりを意味し、それから40年あまり状況が変わっていないのであれば、これが当時の様子 だったということになるだろう。

参照文献: 『道路地図帳(近畿編)』 和楽路屋 (1962年度版)、 『ミリオン最新道路地図帖』 東京地図出版 (昭和39年)

《 鎌田町交差点から日野町交差点までのあいだ 》

1:国道42号鎌田町交差点を南西へ 2:近鉄とJRを踏み切りで越える 3:本町交差点を左折する
4:最近の整備か、電柱電線撤去済み 5:日野町交差点を右折する 6:南側角の道標「右 わかやま道」

《 日野町交差点から大黒田町交差点までのあいだ 》

7:新町付近 ひとつの車線が広い 8:この小さな交差点を左へ折れる 9:かつて国道であった狭めの路地
10:家々が立ち並ぶ中を進む旧国道 11:現在の交通量は非常に少ない 12:大黒田町交差点 奥が尾鷲方面

《 旧国道42号分岐から現国道166号交点までのあいだ 》

13:旧国道42号との分岐を過ぎて 14:黒田町交差点 奥が桜井方面 15:この先、車両一方通行規制
16:舗装や白線などは新しそうだが 17:沿道の家々が時代を感じさせる 18:この先の交差点が現国道166号