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和歌山県 田辺市内 (旧国道42号)
(↑地図内にある番号は下の写真の番号です↑) |
大まかに言うと、紀伊半島周回国道である国道42号。紀伊半島の国道としては格段に良い造りをしているが、
アップダウンの多さとカーブの連続によって嫌う人も少なからずいる。現在では二桁の数字を持ち元一級国道
としての扱いではあるが、昭和20年代には国道170号という二級国道であった。そのためもあろうか、
国道42号となってからも道路状態は決して良いものではなく、例えばここで取り上げる田辺市内も、
1960年代初期には市街地でさえ未舗装道路があったようだ。
今、国道42号を辿っていくと、田辺市内は片側2車線確保の田辺バイパスで一気に市街地北側を
巻くことになるが(西側は工事中)、以前は現在国道424号であるところが国道42号だった。
しかし1960年代の道路地図を見てみると、田辺市の国道42号は更に市街地側、というより完全に
市街地内を屈曲を重ねながら進んでいることに気づく(ほぼ、昔からの中辺路・大辺路ルートを踏襲)。
つまり田辺バイパスは、市街地をパスするバイパスのもう一代後のパイパス、ということになる。
2005年12月27日(火)、明洋交差点から礫坂交差点方面へと旧国道42号を徒歩で辿ってみた。
田辺市内では最近地名変更や区画整理が進みつつあるようで、本町付近など5年前の道路地図ではT字に
なっているところが十字になっていたりもするが、交差点角の薬局は1964年の道路地図にも載っている
ように、新旧混在といった感がある。市街地旧道の多くがそうであるように、ここも一方通行規制が
敷かれているところがあるが、栄町付近以東では非常に交通量が多く、道路としての役割はまだまだ現役のようだ。
参照文献:
『道路地図帳(近畿編)』 和楽路屋 (1962年度版)、
『ミリオン最新道路地図帖』 東京地図出版 (昭和39年)
参照サイト:
昭和28年の二級国道一覧 (- KOKUDOU.COM -)
《 明洋交差点から本町までのあいだ 》
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1:国道42号明洋交差点を右斜めへ
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2:明洋交差点から分かれてすぐ付近
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3:2車線確保だが、交通量は少ない
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4:会津橋(平成10年の銘板あり)
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5:最近整備されたか、電柱電線なし
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6:旧道、この交差点を左へ折れる
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《 本町から栄町までのあいだ 》
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7:信号左折後、すぐに右へと入る
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8:左の写真を右に入ってすぐの辺り
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9:かつて国道であった狭めの路地
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10:時代を感じる「きけん」看板
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11:この交差点を左へと折れる
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12:銀行のある信号を旧道は右へ
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《 栄町から湊までのあいだ 》
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13:さかえまち商店街の中へ進む
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14:真ん中右寄り電柱傍に道標あり
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15:北新町道標(1857年秋再建)
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16:二輪は一方通行規制の対象外
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17:この付近、交通量が非常に多い
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18:湊本通商店街の中を進む
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《 湊から礫坂交差点までのあいだ 》
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19:駅前から続く通りとの交差点
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20:ここから一方通行でなくなる
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21:この辺りも交通量が非常に多い
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22:だが、すれ違いに支障はない
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23:この先で中央線が現われる
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24:礫坂交差点の手前付近
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